SDカードはどれを買う?用途別こだわりポイントから最適なSDカードを選択してみよう。

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以前、SDカードの性能を比較し、1枚の価格も考えると用途別に使い分ける必要がありそうだという結論に至りました。

今回は、使用する目的を考えながらSDカードの候補を選んでみたいと思います。

記事中、SDカードの性能を表す用語を多用しています。
用語の説明については、過去記事(上部リンク)をご参照ください。

目次

【用途考察1】一眼レフ・静止画撮影

一眼レフでの撮影データ記憶用に選びたいSDカードは、記憶容量は大きめが欲しいです。
後から加工する目的で、RAWデータ撮影するのであれば尚更。

2000万画素のRAWデータで1枚あたり大体25MBで、JPEGデータも一緒に保存モードで35MBくらいとした場合の推定保存枚数は以下の通り。

*SDカードの実質記憶領域(表示数値の約90%)から概算

2000万画素
RAW+JPEG
32GB822枚
64GB1645枚
128GB3291枚
256GB6582枚
512GB13165枚
1TB26331枚

この試算から、3、4日続けて撮影する場合だと256GBくらいは最低でも欲しいところ。
1日1枚でSDカードを使い分けるとしても、64GBはあると安心感がありますねぇ。

そして、1回の撮影で35MBなので、連写することを考えると書き込みスピードは35MB/秒以上あると快適に連写できるでしょう。

こだわりポイント
  • 十分な記憶容量
    → 合計256GB以上
  • 書き込みスピード
    → UHSスピードクラス3以上

2010年以降に発売された機器であればUHS-Iに対応していると思いますが、念のため確認をお勧めします

では、こだわりポイントに沿って物色してみます。(UHS-I対応前提)

256GB、UHSスピードクラス3

64GB、UHSスピードクラス3

上記は全てSDカードをご紹介していますが、SD変換アダプターを持っている場合はmicroSDも選択肢に入りそうです。

【用途考察2】スマートフォン

スマートフォン最大のポイントはアプリケーションを保存して使用する点です。
アプリケーションパフォーマンスクラスはアプリケーションをSDカードに保存した際に、読み書きが早いと保証されています。

通常のSDカードでは読み書き速度が遅くてアプリケーションの動作が重いのですが、アプリケーションパフォーマンスクラス規格のものだとゲームなどをSDカードに保存していても動きが良いらしいです!

機種によっては内部ストレージ化できるものもあります。(京セラ製が多い)

その他、スマートフォンの用途は個人差がかなりありそうですが、デジカメを持ち歩かない人にとってはカメラの代わりになりますし、音楽を保存してウォークマンとして使用する人もいるでしょう。

Wi-Fi環境で動画をダウンロード保存して、移動時間に見るという使い方もするかもしれません。

音楽や動画、アプリケーションを通信環境なく使用することは少ないと思いますが、いずれにしても、データ保存容量は多い方が良さそうです。

それぞれのファイルサイズとして以下のように仮定した場合の推定保存容量をみてみましょう。

  • 2000万画素で静止画撮影(JPEG) 9MB
  • フルHD動画撮影(1080p HD/30fps) 1分400MB
  • 4K動画撮影 1分600MB
  • 音楽1曲 MP3/AAC形式 最高音質320kdpsで4分

*SDカードの実質記憶領域(表示数値の約90%)から概算

データ種類2GB4GB8GB16GB32GB64GB128GB
2000万画素
JPEG
200枚400枚800枚1600枚3200枚6400枚12800枚
フルHD動画5分10分20分40分80分160分320分
4K動画3分7分14分28分56分112分224分
MP3/ACC180曲360曲720曲1440曲2880曲5760曲11520曲

表を見て分かるとおり、動画撮影の場合にファイル容量がとても大きくなるので、動画撮影を目的とする場合や、ダウンロードして視聴する場合は32GB以上あるといいでしょうか。

動画を連続撮影する場合は、書き込み速度も早いものが理想なのでビデオスピードクラスV30はあるといいです。

静止画のみの場合は、2000万画素の高画質で上記の枚数なので、SNS用や思い出保存用に画質を落とせば16GB以上は必要ないかもしれないです。

こだわりポイント
  • アプリケーションパフォーマンスクラス規格
  • 動画
    →十分な記憶容量(64GB以上)
    →書き込みスピード(UHSーI対応)
  • 静止画
    →それなりの記憶容量

Android Ver.7以上でアプリケーションパフォーマンスクラスが使用できるようですが、機種によってメモリ不足の警告が出る場合があるようです。
あらかじめSDカードのスペックが活かせるか、使用機種の対応状況の確認をお勧めします

では、こだわりポイントに沿って物色・・・
アプリケーションパフォーマンスクラス規格だと32GB以上が主流みたいです。

A1

64GB、UHSスピードクラスも保証があるmicroSDは・・・

32GB

A2

128GB、UHS-Iスピードクラス3、ビデオスピードクラスV30

十分な性能です。

64GB

【用途考察3】Nintendo Switch

Nintendo SwitchはダウンロードしたソフトをmicroSDに保存できるんですね〜。

昔は店頭でカセットに書き込める機械が置いてあったなぁ・・・

公式サイトで推奨されているSDカードの規格は

  • UHS-I
  • 読み込み速度60〜95MB/秒

読み込み速度に関しては、アプリケーションパフォーマンスクラスの力が発揮されるところでしょう。快適に遊ぶために、A2は欲しいですねぇ。

ゲームプレイ・画像処理がメインなので処理速度はとにかく早いものを選ぶのが鉄則でしょう。

こだわりポイント
  • アプリケーションパフォーマンスクラスA2
  • UHS-Iスピードクラス3
  • ビデオスピードクラス

ここで注意したいのはUHSバススピードクラスです。
公式サイトでも注意書きがあるように「UHS-II」は対応していないので、UHS-IIを買ったところでUHS-I以上の性能は発揮できません。

では、こだわりポイントに沿って、容量別に物色してみます・・・

容量たっぷり 512GB

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価格納得 256GB

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手頃な 128GB

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実際にSwitchを使ってらっしゃる方のレビューを見ていると、規格に関してはスピードも十分なようですが、やはり容量が欲しくなるようですね。

【用途考察4】Raspberry pi

小型CP「Raspberry pi」通称:ラズパイは、記憶装置としてmicroSDを使用します。

microSDOSやソフトウェアを保存するため、そこそこの記憶容量は欲しいです。
OS自体4GB以上の大きさがあるので、最低でも8GBは欲しいですが、ソフトウェアを入れたりデータを保存したりすることを考えると、大きめの容量を準備したいと思います。

通常のPCのHDDという位置どりを考えると、読み書きの速さも必要です。

また、ラズパイOSのファイルシステムはFAT32が採用されていますので、32GBのmicroSDであれば問題なく使用できます。(最新ではexFATに対応しているものもあるようです)

32GB以上の容量は、区切ってフォーマット形式を変更するなど対策をすれば使用できるようですが、最初は32GBで良いでしょう。

1番の懸念は書き換え回数に上限があるということ。
個体差はあるようですが、書き込み動作が繰り返し行われるので、必ずいつか寿命がやってくる運命にあるようです。(もちろん全ての機器に寿命はあるのですが・・・)

この寿命を延ばす策として、スワップを無効化し書き込み回数を抑える方法があります
(後日まとめ予定)

消耗品であるということを考えると、手軽に買い換えられるくらいの価格帯が理想です。

こだわりポイント
  • 記憶容量は32GB
  • スピードクラス10MB以上
  • 買い替え安い価格

では、こだわりポイントに沿って物色します。

スマートフォン用としてもご紹介しましたが、転送速度最大100MB/秒という情報の記載もあるこちらは、SD変換アダプター付き。

実際、上記をAmazonで購入して使用しましたが、問題なく使えました。

簡易包装なので、初めて見るタイプのザ・シンプルパッケージでしたが取り出したらパッケージは捨てちゃうので問題なしでした。

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